防虫のリスクに係わる意思決定を支持する情報を整理する系統だったプロセスがリスクアセスメントであり、種々の調査によりハザードを特定し、ハザードへの曝露に伴うリスクを分析し、評価するという3ステップから成っています。
最近の医薬品製造施設への査察では、「モニタリングの妥当性」「管理基準値の妥当性」について聞かれることがあり、本来このような妥当性は学問上の問題で個々の製造現場で単純に決定することは難しいと思われますが、ハザードの特定においては不可欠な要素といえます。各種の調査方法の意味や関連性、また多くの調査結果の統計的な検討により妥当性のある根拠に基づくモニタリングや管理基準値を設定する必要があります。防虫のリスク分析で特に重要なのは、モニタリングで基準値超過などの異常が確認された時に実施する後追い調査です。異常値の根本原因を究明することで、製品に混入するリスクを評価し、必要な是正措置とその優先度を明確にします。具体的な発生事例やデータの有効な活用方法にも触れながら、防虫のリスクアセスメントの進め方について説明します。
開催日時 | 2024年12月19日(木曜日)13:00~15:00 |
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参加費 | 1名 3,300円(税抜価格3,000円) |
定員 | 60名 |
方法 | Web開催(Zoomを使用いたします。ネットの接続環境をご確認ください) |
注意事項 |
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お問い合わせ | 弊社へのお問い合わせは下記URLをご参照ください。 https://www.eqm.co.jp/contact.html |
1989年シーアンドエス(株)入社、現在SEI部門所属(シニアスーパーバイザー)。
食品工場や医薬品工場などの昆虫管理,異物管理に関する問題解決やコンサルティング,従業員教育などを数多く手がける。また,業界誌や自治体などでの投稿や講演活動を実施。
2018年に入社以降、医薬品工場や食品工場などでの昆虫管理業務に従事し、多くの現場経験を基に製造現場に即した原因究明や問題解決の提案および実務を遂行し、製造環境品質の向上に寄与するサポートを行う。
時間 | 内容 | 講師 |
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13:00~14:30 | 1.ハザードの特定(調査方法と妥当性)、管理基準値の目的と根拠 | 下畠 |
14:30~15:00 | 2. 防虫管理のリスク評価 | 伊藤 |