食品工場・食品流通業対象
食品の危害要因は生物学的、化学的、物理的の3つに大別されます。これらの危害要因を包括的にコントロールできる方法が「洗浄」です。危害要因をコントロールするための洗浄方法、洗浄マニュアル作成のポイントについて説明します。
2012年7月12日(木):静岡会場
2012年7月20日(金):大阪会場
13:00~17:00
会費:¥20,000-
時間 | 内容 | 講師 | |
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1 | 13:00~13:30 | 洗浄の基本の理解(洗浄理論) | 津田 訓範 |
2 | 13:30~15:30 | 危害要因コントロールのための洗浄設計と事例 ~異物(昆虫類)・微生物汚染・食物アレルゲン~ |
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3 | 15:50~17:00 | 洗浄マニュアルの作成と運用 3.1 洗浄マニュアルの作成方法 3.2 現場での定着方法 |
洗浄の基本は5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)です。この意味を正しく理解する必要があります。次に正しい洗浄資材の使い方、洗剤の性質及び洗浄の基本工程を理解することで、目的に合った洗浄が実現できます。 このセッションでは、洗浄の基本知識(洗浄理論)を説明いたします。
洗浄は対象とする危害要因によって方法が異なります。このため、目的に合った正しい洗浄設計を検討する必要があります。昆虫類のコントロールには餌となる汚れの性質を確認し、洗剤を選定、洗浄によって生息場所と餌を取り除きます。微生物コントロールの場合、芽胞菌や真菌など汚染微生物の種類により洗浄方法が異なるため、微生物を特定し、殺菌方法を検討しなければなりません。食物アレルゲンのコントロールでは、対象を総タンパク質として捉え、タンパク質を除去する方法を中心に検討します。また、製造機器の徹底した分解洗浄も重要な要素です。それぞれの危害要因をコントロールするための洗浄設計と事例について解説いたします。
3.1 洗浄マニュアルの作成方法
洗浄マニュアルは現場に即した内容が求められます。作成には現場のヒアリング、実査をおこない、担当者の意見を取り入れて作成する必要があります。また、洗浄マニュアルは写真などを使用し、ビジュアルに示すなど、誰にでも理解できる内容が求められます。洗浄マニュアル体系の実例を示し、作成方法のポイントを説明いたします。
3.2 現場での定着方法
正しい洗浄作業を定着させるには教育が欠かせません。教育方法は2 つあり、座学と実地訓練(OJT=On The Job Training) です。特に後者の実地訓練は重要で、現場に出向き、手取り足取り教える事で理解が深まります。このセッションでは、正しい洗浄方法を現場に定着させるための手順と方法を述べます。
注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。