食品工場・食品流通業対象
時間 | 内容 | 講師 | |
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1 | 13:00~13:30 | GMP(適正製造基準)の理解 | 津田 訓範 |
2 | 13:30~14:15 | 製造環境管理と管理基準 | 宮地 一成 |
3 | 14:20~15:00 | 生体由来異物混入防止と管理体制 | 中川 禎 |
4 | 15:15~16:00 | 製造工程における微生物汚染事例とその対応 | 津田 訓範 |
5 | 16:00~17:00 | 問題解決のための洗浄の確立と教育 | 津田 訓範 |
GMPは食品衛生を維持する上で重要な管理基準であり、その内容をしっかり理解する必要があります。このセッションでは世界各国(米国、カナダ、日本)のGMP項目の紹介いたします。
環境汚染から製品を守るためには製造環境の衛生管理プログラムを構築する必要があります。ISO/TS22001-1に要求されている項目の内容からもその重要性が示されています。
製造環境管理を進めるには環境診断を実施し、現状を把握します。環境診断は設計が重要で、建物、設備や製品特性に加え、異物混入、不良品やクレームの発生状況などについても統計的に確認します。次に管理プログラムを設定し運用することが重要です。このセッションでは、食品工場での環境改善事例のケーススタディー及びサニテーションマップ等のプログラム構築の設計プロセスについて解説いたします。
生体由来異物混入が発生した場合、その原因と混入工程を考察するためには、異物からの情報の他に工場の管理体制が適切な状態にあったかを追跡する必要があります。しかし、現状では月1回のモニタリングと防除記録のみであることが多いのではないでしょうか。管理されていることを裏付けるためにはモニタリングから改善へのPDCAフローが確立しており、改善が確実に実施され、改善記録が保管されていることが重要です。ここでは生体由来異物に対する管理体制について解説します。
微生物汚染の原因究明は微生物の同定から始まります。そして製品特性、製造機器の構造、管理状態などを確認する工程診断を実施します。微生物の種類によってはバイオフィルムを形成している場合もあるため、徹底した調査が不可欠です。このセッションでは、実際に発生した微生物汚染事例について原因究明の工程診断方法、そして微生物汚染の防止対策までを説明いたします。
異物混入、微生物汚染の問題を解決するための具体的な方法のほとんどが洗浄です。洗浄の設計は取り除くべき物質を特定し、適切な資材、洗剤を選定する必要があります。そして、問題解決後は予防を行うため、担当者の教育と訓練を実施し、運用しなければなりません。洗浄の科学的根拠の考え方、洗浄作業手順書の作成方法も含め説明いたします。
注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。