これからFSSC22000、ISO22000などを含むHACCPシステムの導入を目指される企業様へ

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  2020年に向け、厚生労働省は、HACCPシステム義務化にむけた取り組みを着実に進めています。食品工場だけでなくリテールなど食品取扱施設も含まれており、現在HACCPシステム構築を進められていることと思います。
  HACCPシステム構築には定められた手順に沿って検討し、作成する必要があります。この手順がコーデックス12ステップです。しかし、まず初めに大切なのは経営者のコミットメントです。カナダではこの項目をステップ0として経営者が取り組みをすることを宣言して経営資源を投資することをコミットすることであるとしています。
食品工場でHACCPを導入するための考え方としては、Codex による12のステップが知られています。カナダでは食品工場のHACCP導入に9つのステップで進めていくことを提唱しています。これには12のステップも7つの原則も含まれており、HACCPシステム導入に至る段階を具体的に組み立てています。今後導入をはじめられる企業様にもこのステップで導入を進めるのが実践的です。
  カナダの9つのステップでは、まずステップ1に入る前に経営者のコミットメント(全面的参画)を取ることが成功の鍵である、としています。
  つまり、経営者が全力投球で品質経営に取り組むことが成功を左右することをここで明記しています。


HACCP導入の9つのステップ

0)経営者のコミットメント

1)コーディネーターの決定

2)HACCPチームの編成

3)HACCPチームの教育

4)前提条件の検討と評価

5)導入するラインを選定

6)従業員の教育と訓練

7)HACCPプランの作成

8)選んだラインにまず導入して、それから他のラインに拡大する

9)内部監査

特に4は重要でPRP項目はHACCPシステム導入の前提条件(PP)であるという意味は、
    1.製造環境条件からの製品への負荷を減少させる
    2.不確定要素の大きい環境条件からの汚染を排除することによりHACCPプランが簡素化される
    3.衛生標準作業手順書(以下SSOPという)などによる文書化を含めた管理手法を習慣化することがCCPの管理手法に適応できるということです。
  HACCPを導入する時の第一ステップは、すべてのGMPの項目が遵守されており、そして必要なコントロ-ルや文書化(例えば、プログラムの記述、個々の責任の所在、モニタリングの記録)が実施されているかを確認することから始めます。つまり、現在の管理がPRPの整備状態を満たしているかを評価してからHACCPシステムを導入すべきです。
  弊社は今後HACCPシステムの導入を検討されている企業に対し、PRP項目のギャップ分析チームの教育から開始し、前提条件プログラム(PRP)の確立、そして、製品特性、工程特性に適合した適切なHACCPプラン作成のためのサポートをさせていただきます。