第108回EQMセミナー 『リステリアコントロールプログラム』

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EQMセミナー情報EQM Seminar Information

食品工場・食品流通対象

第108回EQMセミナー
『リステリアコントロールプログラム』
  リステリアによる食中毒事例は、日本においてまだ認識が低いですが、諸外国では製造工場内の汚染により、非加熱製品を中心として食品を汚染し、実際に集団食中毒が発生しております。また、リステリアによる食中毒は、ほかの食中毒と比較しても致死率が高く、特に乳幼児、妊婦、老人には注意が必要です。
  そのため、北米においてリステリアの対策プログラムが示されており、具体的な食品に対する汚染防止方法が明確に示されております。
  そこで、本講義では、北米の情報をもとにリステリアの海外の法規制、性質と特性、食品の製造現場における具体的な対策方法について解説し、食品に対する汚染防止対策を明確にいたします。皆様のご参加をお待ちしております。
 
 2006年11月21日(火):東京会場

13:00~16:35
会費:¥20,000-

EQM セミナー スケジュールEQM Seminar Schedule

  時間 内容 講師
1 13:00~13:40 海外、国内の最新情報とリステリアにおける海外での法規制 辰口    誠
2 13:40~14:40 リステリアの特性およびモニタリングと試験法 中村    澄
3 14:50~16:35 食品工場のリステリアコントロールプログラム 辰口    誠

講演要旨Abstract Of Lecture

1)海外、国内の最新情報とリステリアにおける海外での法規制

   北米では日本に比べHACCPによる管理・認識が高い。農場から始まり、製造工場、リテールなど、生産から食卓までのフードチェイン管理が取られている。近年では農薬や食物アレルゲンなどの対策も進められており、食品の安全性への追求がなされている。また、Listeriaは海外では乳幼児、老人に対して重篤な症状を発症するとのことで、食品に対する法規制が進んでおり、非常に厳しいものとなっている。また、国内でも一昨年に食品由来の食中毒としてListeria が確認され、今後注目されていく危害微生物のひとつとして考えられる。
  本セッションでは、カナダを中心とした北米のHACCP最新情報および、海外におけるListeria法規制について述べる。

2)リステリアの特性およびモニタリングと試験法

  Listeriaによる食中毒事例は一般的な他の食中毒細菌よりも致死率が高く、老人や妊婦、子供に対して重篤な症状を及ぼす場合がある。日本において、食品由来による発症因果関係は殆ど認められていないが、北米を中心とする海外では多数の事例が報告されており死者も確認されている。 現在、国内の公定法では集積培養による分離法が記載されているが精度・スピードの面において、危害発生時に対応が難しく、世界的な流れを見ると免疫学的手法や遺伝学的手法など、より簡易・迅速かつ正確な手法へと変遷している。
  本セッションでは、菌の性質や発症事例などともに、実際に工程からのモニタリング方法、検査手法を中心に解説する。

3)食品工場のリステリアコントロールプログラム

  近年、Listeria食中毒は欧米を中心に非加熱製品を中心に問題視されている。Listeriaは一般的な環境にも存在するため、Listeria対策のためには、製造現場での二次汚染対策が重要となる。そこで、原料、動線、製造環境、従業員の衛生管理などより広範囲な管理が求められる。また、近年、欧米で発生している食中毒事例を踏まえ、欧米では非加熱製品を中心にガイドラインが示されており、具体的な対策についても触れられている。

本セッションでは、北米のガイドラインによる対策プログラム、食品工場における事例を取り上げ、Listeriaに対策ついて述べる。


注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。