食品工場・食品流通業対象
工場納品時に原材料の品質確認を行うのは困難です。製造工程において徹底した工程管理を行っても、原材料に病原微生物の汚染、農薬や食物アレルゲンの混入など品質上の問題があれば、その原材料で製造した製品の回収に発展する可能性があります。これには、供給者の衛生管理体制を予め確認し、品質が保証された原材料が納品される体制を整えることが必要です。そのために供給者のコミットメントを取り、評価と支援を行い、運命共同体であることを認識してもらわなくてはなりません。カナダでは、供給者の管理を「従業員では管理できない危害」とし、特別なプログラムで管理することを提唱しています。
そこで、今回のセミナーは、カナダにおけるSupplier Quality Assurance(SQA=供給者における品質保証)とSupplier Development Program(供給者の発展のためのプログラム)を紹介、供給者の評価、管理方法を解説します。また、納品時の確認や工場内の管理方法を含む、原材料管理の全体像を説明します。皆様のご参加をお待ちしております。
カナダ 供給者の発展のためのプログラム(Supplier Development Program)
・供給者のレベル向上が必要かを選択する
2008年11月25日(火):東京会場
本社常設セミナールーム(JR線・都営新宿線・東京メトロ丸の内線 新宿駅)
2008年11月28日(金):大阪会場
千里ライフサイエンスセンター(北大阪急行 千里中央駅)
13:00~17:00
会費:¥20,000-
時間 | 内容 | 講師 | |
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1 | 13:00~14:00 | 供給者管理の考え方 -北米カナダの供給者向上プログラム(SQA)について- |
津田 訓範 |
2-1 | 14:05~15:45 | 原材料供給者管理体制の構築 2-1.原材料供給者の評価、管理プログラムの確立 |
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2-2 | 16:00~16:45 | 原材料供給者管理体制の構築 2-2.原材料の受け入れと工場における管理方法 |
カナダでは、HACCPシステムの中にSQA(Supplier Quality Assurance)があり、これは「従業員では管理できない危害」として区別されている。SQAとして供給者のコミットメントを取り、お互いに品質向上を図り、運命共同体としての関係を深めることにより工場納品時の品質保証を行うことを目的としている。
このセッションでは、カナダにおけるSQAとSupplier Development Program(供給者の発展のためのプログラム)について説明、供給者管理の考え方を理解する。
食品工場には数多くの原材料が納品されている。供給者が数百に及ぶ場合もあり、全ての供給先を訪問し、確認することは困難である。重要なのは自社基準に合致した原材料を供給する先を選定することである。このセッションでは、供給者管理体制の構築例を例に実践的な供給者の管理プログラムについて解説する。
工場に納品された原材料に対しては納品時にモニタリングを実施する。モニタリング項目は、納品数、外観検査、抜き取り検査、添付された規格書の内容確認、品質に異常がないか、その場で確認できる方法で行われる。検査後、納品された原材料は指定の方法により保管される。しかし、保管方法を誤ると製品に影響を与えることになりかねない。このセッションでは、工場内に納品された原材料の確認と保管方法について解説する。
注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。