医薬品・医療機器・食品工場・食品流通対象
医薬品・医療用具の製造は高度に空調管理されたクリーンルーム内で行なわれます。クリーンルーム内は機密性が高く、清浄な空気により陽圧管理されているのが一般的ですが、人・物の出入り、原料の飛散、建材の劣化などにより、塵埃が発生、汚れが堆積することは避けられません。 蓄積した汚れは微生物負荷量を増加させるだけでなく、昆虫発生源の可能性としても問題になります。このためクリーンルーム環境下では、日常管理として「清浄および消毒」の作業が必要となります。効果は直ちに視認することが難しいため、1つ1つの作業は基本動作に忠実であり、確実に行うことが求められます。特に、適切な用具の使用と管理、従事者による作業目的と作業工程の理解が重要な項目です。これに合わせ、環境モニタリングで検出される微生物と作業効果を検証することが必要となります。
今回は「微生物管理を目的としたクリーンルームの清浄および消毒」についてご案内いたします。
コース目的:クリーンルーム清浄および消毒の基礎知識と基本動作の理解・習得
コース対象:環境管理従事対象者、GMP文書体系構築担当者
2008年10月7日(火):東京会場
(本社常設セミナールーム/JR線他 新宿駅 徒歩20分、京王新線 初台駅 徒歩10分)
13:00~17:00
会費:¥20,000-
時間 | 内容 | 講師 | |
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1 | 13:00~13:40 | 清浄および消毒の基本的考え方 | 小山 和博 |
2 | 13:40~14:30 | 環境管理における検出微生物の捉え方 | |
3 | 14:40~15:10 | 清浄および消毒に使用する薬剤・用具類 | |
4 | 15:10~15:50 | 清浄および消毒の実践 ~動作と範囲~ | |
15:50~ | 質疑応答 |
クリーンルームにおける清浄化及び消毒は、一般的に行なわれる清掃の基本の上に成り立ちます。汚染を除去して蓄積しないように管理するためには、基礎的部分の理解が重要となります。清浄化及び消毒を切り口とした基本的な考え方を説明します。
クリーンルーム環境において検出される微生物はその環境の維持管理状況を表す指標となります。これらの微生物管理には、日常の「清浄化及び消毒」と環境モニタリング結果を関連付けて考察することが必要です。GMP記載項目、無菌医薬品の製造に関するガイドラインを中心として、環境管理としての検出された微生物の捉え方、実際に検出される菌叢、考察事例について説明します。
作業に使用する薬剤・用具は適切な使用方法と管理方法を理解する事が不可欠です。高濃度の薬剤や高価な資材を多用することが正しい管理へ結びつくわけではありません。薬剤・用具類について種類や使用上の注意項目を中心として説明します。
クリーンルームの清浄および消毒において最も大切なことは、従事者による作業目的と作業工程の理解です。目に見える汚れが少ない空間では、作業効果を直ちに視認することが難しいため、1つ1つの作業は基本動作に忠実であり、確実に行うことが求められます。基本動作を中心として説明を行ないます。
注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。