第136回EQMセミナー 『食物アレルゲンコントロールプログラム』

TOP > セミナー・論文紹介 > EQMセミナー・手術部セミナーのご案内 > EQMセミナー実績 > 第136回EQMセミナー 『食物アレルゲンコントロールプログラム』

EQMセミナー情報EQM Seminar Information

食品工場・食品流通業対象

第136回EQMセミナー
『食物アレルゲンコントロールプログラム』

   平成20 年6 月3 日付食安基発第0603001 号、食安監発第0603001 号の通知により、エビ・カニの特定原材料追加が決定されました。また、学校給食の代替食・除去食対応をはじめとして、食品流通業においても食物アレルギーへの対応が強化されつつあります。このような状況の中、食品を取り扱う企業において食物アレルギー対策は重要な管理項目になっております。
  食物アレルギー表示制度の目的は、アレルギー患者が食品表示を確認し、回避することであり、表示の信頼性が求められます。特に重要なのは、コントロールすべき工程を把握することで、食物アレルゲンコントロールの基本は、①原材料の確認と管理、②工程における分離の徹底、③洗浄による食物アレルゲン汚染防止です。そこで、本セミナーでは、最新情報を含め、食品工場、食品流通業おける食物アレルゲンコントロールプログラムの考え方について解説いたします。また、特定原材料不使用商品の開発、加工販売を行っている企業による実際の対応についての解説も企画いたしました。この機会に是非ご参加ください。

EQM セミナー スケジュールEQM Seminar Schedule

  時間 内容 講師
1 13:00~13:30 食物アレルゲンの最新情報 津田 訓範
2 13:35~16:00 食物アレルゲンコントロールプログラム
2-1 13:35~14:00 原材料の確認と管理
2-2 14:00~15:00 製造工程における食物アレルゲンコントロール
2-3 15:15~16:00 定着のための監査と教育
3 16:00~17:00

永谷園における特定原材料不使用商品対応の実際

(株)永谷園 品質保証部
品質保証室長 増田尚弘氏

講演要旨Abstract Of Lecture

1)食物アレルゲンの最新情報

   北米では食物アレルギーによるアナフィラキシーショックで年間150名程度が死亡しており、重要な課題になっています。このセッションでは、北米と日本の最新情報を説明、食物アレルゲンを取り巻く課題について明確にします。

2-1)原材料の確認と管理

   食物アレルゲンコントロールで供給者の管理は非常に重要です。それは製造工程で食物アレルゲンを除去することが難しいからです。このため、事前に供給者の情報と実態を確認、安全な原材料を納品する体制を整えます。
カナダのSQA(Supplier Quality Assurance)の考え方を参考に供給者の管理方法について述べます。

2-2)製造工程における食物アレルゲンコントロール

   食物アレルゲンコントロールは、製品特性、ラインの構造を把握し、コントロールすべきポイントを明確にする必要があります。このセッションでは、原材料の区別、生産計画、セパレート、そして洗浄の組み合わせ方法について実例を含め解説します。また、店舗、レストランにおける考え方についても説明します。

2-3)定着のための監査と教育

   食物アレルゲンコントロールは、製品特性、ラインの構造を把握し、コントロールすべきポイントを明確にする必要があります。このセッションでは、原材料の区別、生産計画、セパレート、そして洗浄の組み合わせ方法について実例を含め解説します。また、店舗、レストランにおける考え方についても説明します。

3)永谷園における特定原材料不使用商品対応の実際

  永谷園では平成14年以来、一般小売店で販売可能な特定原材料不使用商品を製造販売しています。
これらの商品についてどのように考え、どのような仕組みで商品開発を行っているのか?また、実際の現場ではどのような管理を実施しているのかをご案内いたします。

【講師紹介】
㈱永谷園に入社以来、品質管理部門で各工場の品質管理業務、海外原材料の管理、外食関連の衛生管理などに携わる。
02年、品質保証部が新設され、以降、品質保証室長を務める。09年より、ISO9001の品質マニュアルにISO22000の要求事項を盛り込んだ永谷園独自の品質保証システムNAFSAS(Nagatanien Ajihitosuji Food Safety Assurance System)を立ち上げ、より高度な品質保証体制の構築を目指している。


注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。