食品・医薬品・医療機器・化粧品工場対象
パーソナルハイジーン(個人衛生)とは「清潔」と「不潔」の概念を理解、判断できる感覚を身につけることから始まります。特にクリーンルームなどの管理エリアでは「人」が最大の汚染源となるため、この感覚は個々人ではなく組織全体の共通認識として持つことが重要です。
本セミナーでは、パーソナルハイジーンに焦点を当て、位置付けと管理必要項目、管理エリア入工時に必要な心構え、適切な手指衛生管理、更衣の管理方法、エリア内の行動規範など、具体的衛生管理項目までについてデータ・事例を含めて解説致します。また、生体由来異物対策として重要な毛髪管理についても要点を解説します。
GMP対象区域、清潔管理エリアにおける個人衛生の構築、人由来の汚染要素を最小限に抑えるための運用・定着に最適なコースです。
なお、手洗い方法、更衣時注意点などの動作については写真、動画を含めて説明します。また、一部資料は実現場へ掲示可能な様式にて添付します。
2011年10月13日(木):東京会場
2011年10月20日(木):大阪会場
13:00~17:00
会費:¥20,000-
内容 | 講師 | |
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1 | パーソナルハイジーンの基礎 | 小山 和博 |
2 | 入工時の習得動作、作業エリアでの行動規範 -1.手指衛生管理、-2.更衣の管理、-3.行動規範 |
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3 | パーソナルハイジーンの確立 -1.個人衛生モニタリング、-2.教育訓練の継続 |
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4 | 質疑応答 |
衛生管理の出発点は、何よりも自分自身と身の回りの衛生について意識を払うことです。この根幹は「クレンリネス」の概念であり、製造現場に携わる方々の基本的要件として、清潔と不潔の共通認識が必要です。
国内外のGMP記載をはじめとするパーソナルハイジーンの位置付けと管理必要項目について解説します。
-1. 適切な手指衛生管理
手指は個人衛生要素において最も汚染を蓄積・拡散させる可能性がある部位です。手洗い方法は慣例方法が多く、適切に行われていない事が多々あります。今回はWHOにおける手指衛生ガイドライン(2002年CDC手指ガイドライン ラビング法の更新版)準拠方法の解説、実際の手順についてO-JT形式による確認を行います。
-2. 更衣の管理方法
更衣室は汚染の集中するエリアの1つです。着衣・脱衣に関しては身体からの汚染を最小限にとどめ、環境下の汚染を引き込まない様に配慮した更衣方法が求められます。クリーンルームにおける無塵衣の着脱方法、汚染可能性がある部位について微生物データを併せて説明します。
-3. エリア内の行動規範と発塵性
クリーンルームなどの管理エリア内における行動は「衛生」と「発塵」の両要素を考慮しなければなりません。不用意な行動、動きは汚染拡散につながるため注意が必要です。エリア内の行動規範における基礎、ポイントについて説明します。
-1. 個人衛生モニタリング
微生物・塵埃汚染は目視確認が困難であり、管理運用状況が評価され難い側面を持ちます。そこで品質管理部門を中心とする微生物管理職務者は、個人衛生の状況をモニタリング、記録、考察することが重要になります。これらデータは環境微生物モニタリング結果と相互考察され、管理運用へフィードバックする事が望まれます。モニタリングの種類、設計、データ考察について説明します。
-2. 教育訓練の継続
パーソナルハイジーンの定着には個々の日常のケアや設備面の充実、教育訓練の運用が必要となります。主にパーソナルハイジーンにおける教育訓練の重要性、新入社員に対するトレーニングプログラム事例について説明します。
注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。