第156回(その4)EQMセミナー 『パーソナルハイジーン』 -GMPにおける個人衛生の確立-

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EQMセミナー情報EQM Seminar Information

医薬品・医療機器・包材・化粧品工場対象

第156回(その4)静岡EQMセミナー
『パーソナルハイジーン』 -GMPにおける個人衛生の確立-

  パーソナルハイジーン(個人衛生)とは「清潔」と「不潔」の概念を理解、判断できる感覚を身につけることから始まります。特にクリーンルームなどの管理エリアでは「人」が最大の汚染源となるため、この感覚は個々人ではなく組織全体の共通認識として持つことが重要です。
  今回のセミナーでは、パーソナルハイジーンに焦点を当て、位置付けと管理必要項目、管理エリア入工時に必要な心構え、適切な手指衛生管理、更衣の管理方法、エリア内の行動規範など、具体的衛生管理項目までについてデータ・事例を含めて解説致します。また、生体由来異物対策として重要な毛髪管理についても要点を解説します。
  GMP対象区域、清潔管理エリアにおける個人衛生の構築、人由来汚染要素を最小限に抑えるための基礎構築に最適なコースです。手洗い方法、無塵衣へ更衣時注意点などの動作については一部O-JT形式を含めて説明します。

2012年8月7日(火):静岡会場

13:00~17:00
会費:¥20,000-

EQM セミナー スケジュールEQM Seminar Schedule

  時間 内容 講師
1 13:00~ パーソナルハイジーンの基礎 小山 和博
2   入工時の動作習得
3   エリア内の行動規範
4 ~17:00 毛髪管理 伊藤 壽康

講演要旨Abstract Of Lecture

1)パーソナルハイジーンの基礎

  衛生管理の出発点は、何よりも自分自身と身の回りの衛生について意識を払うことです。この根幹は「クレンリネス」の概念であり、製造現場に携わる方々の基本的要件として、清潔と不潔の共通認識が必要です。
  国内外のGMP記載をはじめとするパーソナルハイジーンの位置付けと管理必要項目について解説します。

2)入工時の動作習得

  -1. 適切な手指衛生管理
  手指は個人衛生要素において最も汚染を蓄積・拡散させる可能性がある部位です。手洗い方法は慣例方法が多く、適切な動作により行われていない事が多々あります。今回はWHOにおける手指衛生ガイドライン(2002年CDC手指ガイドライン ラビング法の更新版)準拠方法の解説、実際の手順についてO-JT形式による確認を行います。また、高度清浄エリアにおいて微生物汚染の影響を考慮したグローブ類の着脱方法について説明します。

  -2. 更衣の管理方法
  更衣室は汚染の集中するエリアの1つです。無塵衣への着衣・脱衣に関しては自身からの汚染を最小限にとどめ、環境下の汚染を引き込まない様に配慮した更衣方法が求められます。クリーンルームにおける無塵衣の着脱方法、汚染可能性がある部位について微生物データを併せて説明します。

3)エリア内の行動規範

  クリーンルームなどの管理エリア内における行動は「衛生」と「発塵」の両要素を考慮しなければなりません。不用意な行動、動きは汚染拡散につながるため注意が必要です。エリア内の行動規範における基礎、ポイントについて説明します。

4)毛髪管理

  毛髪は生体由来異物となるため、個人衛生における重要な管理項目の1つです。毛髪の持ち込みを抑制するために更衣や脱毛除去の方法を手順化することは重要ですが、それらが適正に遂行されているかの検証も欠かせません。付着毛髪や落下毛髪の調査データも踏まえながら、毛髪管理の基礎と要点について解説します。


注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。