第173回EQMセミナー 『食品工場におけるGMP(適正製造基準)の重要性と主な管理項目の実際』

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EQMセミナー情報EQM Seminar Information

食品工場・食品流通業対象

第173回EQMセミナー
『食品工場におけるGMP(適正製造基準)の重要性と主な管理項目の実際』
  GMP(Good Manufacturing Practice=適正製造基準)は、食品の安全性を確保する上で重要となる管理基準です。GMPは食品衛生の基礎を支えるものであり、GMPの確立なしではHACCPプランなどの品質管理システムの運用は難しくなります。
  食品工場のクレームは、GMPの管理不足によって発生する場合が多く、これらの事態を防止するためにはGMPの内容を全従業員が理解し、対策を立てて実行することが不可欠です
  今回のセミナーでは、GMP項目の中で、製品の品質に直接影響する、製造環境、製造機器の衛生管理に焦点を絞り、異物(生体由来異物)混入防止、微生物汚染防止について実例を含め解説します。また、問題解決のための洗浄方法と運用するためのポイントなどにも触れ、実践的な内容としました。食品工場における衛生の基礎教育としても最適です。皆様のご参加をお待ちしております。

2014年3月19日(水):大阪会場
(大阪研修センター江坂/地下鉄御堂筋線江坂駅 徒歩1分)

13:00~17:00
会費:¥8,000-

EQM セミナー スケジュールEQM Seminar Schedule

  時間 内容 講師
1 13:00~13:30 GMP(適正製造基準)の理解 津田 訓範
2 13:30~14:15 製造環境管理と管理基準 宮地 一成
3 14:20~15:00 生体由来異物混入防止と管理体制 中川    禎
4 15:15~16:00 製造工程における微生物汚染事例とその対応 津田 訓範
5 16:00~17:00 問題解決のための洗浄の確立と教育 津田 訓範

講演要旨Abstract Of Lecture

1)GMP(適正製造基準)の理解

  GMPは食品衛生を維持する上で重要な管理基準であり、その内容をしっかり理解する必要があります。このセッションでは世界各国(米国、カナダ、日本)のGMP項目の紹介いたします。

2)製造環境管理と管理基準

  環境汚染から製品を守るためには製造環境の衛生管理プログラムを構築する必要があります。ISO/TS22001-1に要求されている項目の内容からもその重要性が示されています。
  製造環境管理を進めるには環境診断を実施し、現状を把握します。環境診断は設計が重要で、建物、設備や製品特性に加え、異物混入、不良品やクレームの発生状況などについても統計的に確認します。次に管理プログラムを設定し運用することが重要です。このセッションでは、食品工場での環境改善事例のケーススタディー及びサニテーションマップ等のプログラム構築の設計プロセスについて解説いたします。

3)生体由来異物混入防止と管理体制

  生体由来異物混入が発生した場合、その原因と混入工程を考察するためには、異物からの情報の他に工場の管理体制が適切な状態にあったかを追跡する必要があります。しかし、現状では月1回のモニタリングと防除記録のみであることが多いのではないでしょうか。管理されていることを裏付けるためにはモニタリングから改善へのPDCAフローが確立しており、改善が確実に実施され、改善記録が保管されていることが重要です。ここでは生体由来異物に対する管理体制について解説します。

4)製造工程における微生物汚染事例とその対応

  微生物汚染の原因究明は微生物の同定から始まります。そして製品特性、製造機器の構造、管理状態などを確認する工程診断を実施します。微生物の種類によってはバイオフィルムを形成している場合もあるため、徹底した調査が不可欠です。このセッションでは、実際に発生した微生物汚染事例について原因究明の工程診断方法、そして微生物汚染の防止対策までを説明いたします。

5)問題解決のための洗浄の確立と教育

  異物混入、微生物汚染の問題を解決するための具体的な方法のほとんどが洗浄です。洗浄の設計は取り除くべき物質を特定し、適切な資材、洗剤を選定する必要があります。そして、問題解決後は予防を行うため、担当者の教育と訓練を実施し、運用しなければなりません。洗浄の科学的根拠の考え方、洗浄作業手順書の作成方法も含め説明いたします。


注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。