食品工場・食品流通業対象
時間 | 内容 | 講師 | |
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1 | 13:00~13:30 | フードディフェンス(食品防御)の考え方 | 伊藤 壽康 |
2 | 13:30~14:20 | 供給者の管理方法 | 津田 訓範 |
3 | 14:20~15:30 | クレーム対応の手順とマネジメントシステム | 伊藤 壽康 |
4 | 15:45~16:45 | リコールプラン(回収計画)の構築と模擬リコール | 津田 訓範 |
昨年末に発生した冷凍食品への農薬混入事故を受け、フードディフェンスの重要性がクローズアップされています。フードディフェンス(食品防御)は、2001年の米国同時多発テロを契機として、バイオテロ対策の1つとして欧米で導入が進められてきました。北米や欧州での取り組みを中心に、フードディフェンスの考え方について説明します。
原材料は工場納品時に全ての品質を確認することはできません。このため、予め工場の品質基準に合った原材料のみを納品する必要があります。
カナダFSEPのHACCPプランには10種類の様式があり、様式9は「従業員が管理できない危害」です。この項目のほとんどは原材料の供給者と流通が該当します。このセッションでは、カナダの供給者管理のSQA(Supplier Quality Assurance)プログラムを説明、供給者管理について理解します。
リコールなどの重大事故が起きる場合も、企業が最初に問題を認識するのは苦情の申し出であることがほとんどです。平常時にクレーム対応の手順が適切に運用されていることは、リスクマネジメントにおける不可欠の要素です。クレームの受付から初期評価、原因の調査や対応方法の決定など、顧客重視の対応方針に基づいて明確に規定してく必要があります。またクレーム対応のプロセスは、トップマネジメントのコミットメントを基に、各部門の責任と役割を明確にしてPDCAの仕組みで運用していく必要があります。
このセッションでは、ISO10002「組織における苦情対応のための指針」を参考としながら、クレーム対応の手順として備えるべき要件とそれらの運用方法について解説します。
リコール(回収計画)は、リスクマネジメントの重要な1項目です。リコールが必要となった場合には、直ちにリスク評価を行い、対象製品を一刻も早く市場から回収しなければなりません。最も重要なのは、消費者の健康危害を最小限に食い止めること、そして会社の経営に対する損害も極小化することです。
このセッションでは、CFIA(Canadian Food Inspection Agency)のリコールプランを参考に、リコールチームの編成からリコールの終了までの流れと、模擬リコールによる訓練を中心に解説します。
注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。