第177回EQMセミナー 『食品工場の洗浄殺菌の実践と管理計画』

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EQMセミナー情報EQM Seminar Information

食品工場・食品流通業対象

第177回EQMセミナー
『食品工場の洗浄殺菌の実践と管理計画』

  製品を製造する機械、付帯設備、環境は、微生物汚染防止や異物混入防止の観点から、生産終了毎に洗浄や清掃を実施します。ところが、正しい方法で洗浄されているのか、洗浄の最初から最後まで現場に立会い、確認したことがありますでしょうか? 洗浄は、洗剤・洗浄資機材の選定、洗浄の基本となる手順や教育など、基本となる洗浄・清掃理論を十分理解し、実施することが重要です。洗浄を現場で実践するには、汚れの性質、経済性なども考慮し、実行できる方法を選定し、実施しなければなりません。
  弊社は食品工場、医薬品工場、そして病院などの洗浄殺菌作業に携わっております。今回のセミナーは弊社の実践した内容を踏まえ、微生物汚染及び食物アレルゲン混入防止を中心に、洗浄の基本から実際の応用例、管理方法までを詳細に解説、洗浄システム全体を理解できる内容といたしました。皆様のご参加をお待ちしております。

2015年1月22日(木):大阪会場
(大阪研修センター江坂/地下鉄御堂筋線 江坂駅 徒歩1分)

13:00~16:45
会費:¥8,000-

EQM セミナー スケジュールEQM Seminar Schedule

  時間 内容 講師
1 13:00~14:00 洗浄・清掃理論 津田 訓範
2 14:00~16:00

洗浄と殺菌の実践
   2.1 微生物汚染防止方法(製造機械、環境由来について)
   2.2 食物アレルゲン汚染防止方法

3 16:00~16:45 衛生標準作業手順書の作成と現場教育及び管理計画

講演要旨Abstract Of Lecture

1)洗浄・清掃理論

  洗浄は汚れの特徴と付着状態の確認から始まります。そして洗浄方法、洗剤の性質などを理解する必要があります。例えば、たんぱく質を落とすにはアルカリ性洗剤が有効で、無機質を除去するには酸性洗剤を選定しなければなりません。また、洗浄は殺菌と区別し、汚れが無い状態で行わないと殺菌効果が期待できません。これらの洗浄の基本知識を十分理解せず、洗浄を実施されているケースが多いのではないでしょうか。
  このセッションでは、洗浄を行う上で基本となる洗浄理論について理解を深めます。

2)洗浄と殺菌の実践

2.1  微生物汚染防止方法(製造機械、環境由来について)
微生物汚染はいつ発生するかわかりません。微生物汚染は蓄積した汚れなのか、機械の構造なのか、洗浄方法の問題なのか、必ず原因が存在します。重要なのは、微生物汚染原因を特定し、洗浄方法や洗剤の変更などを検討することです。
  微生物汚染の原因究明方法、洗浄による改善まで、実際の事例を含め実践的な内容を紹介します。

2.2  食物アレルゲン汚染防止方法
  食物アレルゲンは微量の混入で人に対し重篤な症状を起こす可能性があります。このため、徹底した洗浄により食物アレルゲンを除去することが求められます。
  食物アレルゲン洗浄は、徹底した分解を行い、細部まで洗浄を実施する必要があります。また、汚染区域や清潔区域であろうと、同一の洗浄品質が求められます。
  このセッションでは、食物アレルゲンを除去する方法や洗浄の検証方法を含め説明いたします。

3.衛生標準作業手順書の作成と現場教育及び管理計画

  衛生標準作業手順書は、実用的な内容であることが求められます。作成した洗浄手順通り現場が運用できるのかを確認し、教育や訓練を導入し、定着を図る必要があります。そして、洗浄品質を維持するための定期管理項目を決定し、PDCAサイクルをまわして、常に改善を行うマネジメントが不可欠です。このセッションでは、作成から運用と計画的な管理まで、洗浄システムの構築について解説いたします。


注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。