食品工場・食品流通業対象
HACCPシステムを構築する際、最も重要なステップは危害要因分析です。HACCPの7原則は、危害要因分析(原則1)、CCPの確定(原則2)、許容限界の設定(原則3)、モニタリング方法の設定(原則4)、改善措置の設定(原則5)、検証方法の設定(原則6)、記録保管および文書作成規定の設定(原則7)と手順が示されています。この7原則の第1番目が危害要因分析であり、HACCPシステムにおいてもっとも重要な位置付けであることが理解できます。ところが、「危害とは何か」を十分理解して危害要因分析を実施しないと、管理しなくても良い危害が危害要因と認識されてしまい、本来管理すべきポイントが不明確になってしまいます。
弊社はカナダFSEPのHACCPプラン10フォームを基本とし、数多くのHACCPプラン作成サポートを行ってまいりました。そこで、今回のセミナーでは、モデルケースを使用し、危害要因分析のワークショップ(体験型セッション)を取り入れた実践的な内容を企画いたしました。
今後、食品品質マネジメントシステムISO22000、FSSC22000などの導入でハザート分析実施を検討されている方、製造工程における危害原因物質を特定し、品質向上を目指す方、従業員の衛生教育などに最適なプログラムです。皆様のご参加をお待ちしております。
2015年3月5日(木):大阪会場
(大阪研修センター江坂/地下鉄御堂筋線 江坂駅 徒歩1分)
13:00~16:45
会費:¥8,000-
時間 | 内容 | 講師 | |
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1 | 13:00~13:30 | 昆虫の防除法 食品の危害原因物質とは |
谷 壽一 |
2 | 13:30~14:00 | HACCPシステムの基礎知識 | 津田 訓範 |
3 | 14:00~16:00 |
危害要因分析の進め方(カナダFSEPをモデルとして) |
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4 | 16:00~16:45 | HACCPシステムの監査と教育プログラム |
食品の危害とは、食品に含まれる人体に健康被害をもたらすものです。これがHACCPで管理すべき危害原因物質となります。食品の危害原因物質について、各国に事例をもとに考えます。
HACCPシステムの構築を行うには、HACCPの歴史、HACCPの7原則、そしてコーデックス12ステップなど正しい知識をもとに手順を遵守し検討する必要があります。このセッションではHACCPシステムを作成するに当たり、HACCPの基本を理解します。
3.1 危害リストの作成と検討(ワークショップ-1)
※このセッションはワークショップ形式で進めます。最初に弊社インストラクターにより危害要因分析の進め方について説明し、その後、皆様と一緒に考えます。
・レトルトカレーをモデルとして実際に危害要因分析を行います
・カナダFSEPの10フォームを使用し、主に危害(生物学的、化学的、物理的危害)を検討いたします。
・ワークショップはグループに分かれて討議いたします。
3.2 CCPの決定とHACCPプランの作成(ワークショップ-2)
3.1で検討しました危害リストを元に、CCPの決定樹を使用して、CCP、GMP(PRP)に区別します。そして、CCPに設定された工程については、許容限界、モニタリング方法、是正措置方法、検証方法、記録保管方法についても検討し、HACCPプランを完成させます。
監査は構築された仕組みを確認するため、客観的な視点で捉える必要があります。また、HACCPシステムが効率的に運用されているのか、現場に出向いて確認することも大切です。そして、監査の指摘事項については教育プログラムに落とし込むことで、従業員の資質向上にもつながります。HACCPシステムの監査方法について、監査シートの作成、監査手順、評価そして是正措置から教育までの流れを解説いたします。
注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。