食品工場・食品流通業対象
2014年の年末に起きた食品へのゴキブリの混入事件以降、消費者や社会の昆虫混入に対する関心が高まっています。これらへの対応として、効果が不明確な殺虫作業などを繰り返し、防虫管理の費用の増大や殺虫剤による製品汚染の危険を高めていないでしょうか。防虫管理は昆虫類が生息できない環境を作っていくことが重要で、昆虫類の動態を確認し、適切な防除適期を設定し、目標とする昆虫類の防除指針を明確にして管理していく必要があります。防虫管理において重要なのは、昆虫類の発生場所を特定し、発生原因に直結した持続的な効果が得られる対策を設計・実行することです。
今回のセミナーでは、食品工場でよく問題となる昆虫の種類ごとに、具体的な防虫対策とその効果について実例を交えて解説します。また、費用対効果が高く、かつ予防維持的な防虫管理プログラムを構築していくためのポイントについて紹介します。効果的な防虫管理を実践したい、費用に配慮した管理プログラムを目指したい、現状の管理水準をスパイラルアップしていきたいとお考えの皆様に最適な内容といたしました。
2016年6月21日(火):東京会場
(本社常設セミナールーム/JR線他 新宿駅 徒歩20分、京王新線 初台駅 徒歩10分)
2016年6月24日(金):大阪会場
(大阪研修センター江坂/地下鉄御堂筋線 江坂駅 徒歩1分)
13:00~17:00
会費:¥8,000-
時間 | 内容 | 講師 | |
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1 | 13:00~14:10 | 昆虫管理の考え方とIPMプログラム ~ペストコントロールと異物混入対策の違い~ |
谷 壽一 |
2 | 14:20~15:50 | 防虫対策の実際と効果、対種防除の考え方 | 伊藤 壽康(東京) 中川 禎(大阪) |
3 | 16:00~16:50 | 効果的な防虫管理プログラム | 伊藤 壽康(東京) 尾池 泰英(大阪) |
4 | 16:50~17:00 | 質疑応答 |
昆虫の管理は自主管理が基本となります。まず、妥当性のある防虫計画を立てることが必要ですが昆虫管理の計画が、モニタリングと殺虫剤散布だけとなってしまっていることもあります。
IPMプログラムを構築し運用するには、問題となる昆虫の種類と生態を知り、モニタリングで発生予察をし、そのデータを有効活用して製造環境の改善と効果確認につなげ、それらを年間のタイムテーブルに落とし込んでいく必要があります。昆虫管理で必要となる要素の全体像を確認し、基本的な進め方について紹介します。
捕獲された昆虫は製造環境の不具合を表す指標です。種類によって餌や生息場所、行動様式やライフサイクルなどといった生態が異なるため、問題となる昆虫を同定し、その種類に特有の生態情報に基づいた対策(対種防除)を行うことが、根本的な問題解決のためには不可欠です。
このセッションでは、食品工場でよく問題となる昆虫類について、実際の防虫対策事例を基にしながら、それらの防除技術とその効果について説明します。
効果的な防虫管理プログラムを設計するためには、現状の工場の抱えている課題を明確にして、限られた資源を重要課題に対して重点的に投入することが鍵となります。毎年同じスケジュールの繰り返しではなく、重要課題にそぐわない目的や効果が不明確な対策を見直していく必要があります。さらに、再発防止のためには予防維持的な管理プログラムを構築していくことが重要であり、原因究明の結果に基づいて、効果的な設備・構造改善を行うとともに、適切な洗浄やメンテナンスの計画を確立していくことが必要です。年々、一段高い管理水準を達成していくための効果的な防虫管理プログラムについて解説します。
注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。