第188回EQMセミナー 『微生物・食物アレルゲン・異物混入防止のための特殊洗浄プログラム』

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EQMセミナー情報EQM Seminar Information

食品工場・食品流通業対象

第188回EQMセミナー
『微生物・食物アレルゲン・異物混入防止のための特殊洗浄プログラム』

  製品を製造する機械、付帯設備、環境は、製品への汚染防止(微生物・食物アレルゲン・異物)のため、定められた頻度と方法で洗浄を実施します。洗浄は、洗剤・洗浄資機材の選定、洗浄手順など、基本となる洗浄理論を十分理解し、実施することが求められます。
  弊社は多くの食品取扱い施設の洗浄作業に携わっております。洗浄の目的は汚染物質の除去です。ところが、汚れが付着してから時間が経過している、汚れが浸透している、バイオフィルムの発生など、通常の洗浄方法では除去が難しい場合があります。そのため、機械の分解、ケミカルの選定と使用手順、洗浄資機材の使用方法など、洗浄技術を駆使し、有効性のある洗浄手順の設計を行なう必要があります。また、洗浄後の管理として妥当性のある洗浄管理プログラムの設計と運用も忘れてはなりません。
  今回のセミナーは、微生物汚染防止、食物アレルゲン混入防止、昆虫類の発生防止について、実例を中心に、洗浄の基本から実際の応用例、管理方法までを詳細に解説、特殊な洗浄方法まで触れ、洗浄管理全体を理解できる内容といたしました。皆様のご参加をお待ちしております。

2016年8月23日(火):東京会場
(本社常設セミナールーム/JR線他 新宿駅 徒歩20分、京王新線 初台駅 徒歩10分)
2016年8月26日(金):大阪会場
(大阪研修センター江坂/地下鉄御堂筋線 江坂駅 徒歩1分)

13:00~17:00
会費:¥8,000-

EQM セミナー スケジュールEQM Seminar Schedule

  時間 内容 講師
1 13:00~13:45 洗浄理論 津田 訓範
2 13:45~16:15 特殊な課題に対する洗浄設計
2.1  微生物汚染防止方法
2.2  食物アレルゲン汚染防止方法
2.3  生体由来異物混入防止方法
3 16:15~17:00 洗浄管理プログラムの運用

講演要旨Abstract Of Lecture

1)洗浄理論

  洗浄は汚れの特徴と付着状態の確認から始まります。そして洗浄方法、洗剤の性質などを理解し、設計する必要があります。例えば、たんぱく質を落とすにはアルカリ性洗剤を選定します。また、無機質を除去するには酸性洗剤が適しています。これらの洗浄の基本知識を十分理解せず、洗浄を実施されているケースが多いのではないでしょうか。
  このセッションでは、洗浄を行う上で基本となる洗浄理論について理解します。

2)特殊な課題に対する洗浄設計

2.1 微生物汚染防止方法
  微生物汚染はいつ発生するかわかりません。微生物汚染は蓄積した汚れ、機械の構造上の問題、洗浄方法が不適切など、必ず原因が存在します。重要なのは、微生物汚染原因を特定し、確実に除去できる洗浄方法を設計することです。
  このセッションでは、微生物汚染の原因究明方法、洗浄による改善まで、実際の事例を含め紹介します。

2.2 食物アレルゲン混入防止方法
  食物アレルゲンは微量の混入で人に対し重篤な症状を起こす可能性があります。このため、徹底した洗浄により食物アレルゲンを除去することが求められます。食物アレルゲン洗浄は、機械の分解を行い、細部まで洗浄を実施する必要があります。また、汚染区域や清潔区域に関係なく、同一の洗浄品質が求められます。
  このセッションでは、食物アレルゲンを除去する方法や洗浄の検証方法、管理方法を含め、食物アレルゲンコントロールの中心となる洗浄・清掃方法を説明いたします。

2.3 生体由来異物(昆虫類)混入防止方法
  昆虫類防除方法は、昆虫類が生息できない環境を作り上げることが必要です。このため、洗浄により餌の除去、生息場所をなくし、定期的な管理プログラムに落とし込むことで予防が可能となります。また、洗浄により、昆虫類が発生しない環境を維持することになり、レスケミカルの実現にもつながります。
  昆虫類の対種別洗浄・清掃方法について解説します。

3)洗浄管理プログラムの運用

  洗浄管理プログラムは妥当性のある実施頻度を計画し運用しなければなりません。そして、客観的な証拠(科学的根拠)を元に管理プログラムの妥当性を確認する必要があります。また、洗浄を行うには、衛生標準作業手順書を作成、現場の運用状況を確認、教育と訓練を導入し、定着を図ることが重要です。洗浄管理プログラムの成功のポイントは、要員の教育を行い、定期的に確認することで課題を抽出、改善のためのPDCAサイクルをまわすことです。
  このセッションでは、運用するためのノウハウ、要員の教育方法など、洗浄管理プログラムについて、全体像を明確にいたします。


注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。