食品工場・食品流通業対象
2016年12月、厚生労働省より「食品衛生管理の国際標準化に関する検討会」の『最終とりまとめ』が示され、HACCPの義務化は2020年に向けて着実に進められています。
HACCPシステムはコーデックスのガイドラインで示された12ステップに従って構築する必要があります。
この中で特に重要なのがステップ1~5です。これはハザード分析を正確に行うために使用されている原材料、製品の特長、用途、そして製造工程を体系的に表現したフローダイヤグラムを確認しなければならないからです。そして「危害原因物質とは何か」を十分に理解してハサード分析を実施しなければPRP項目で管理すべき項目がハザードとして認識され、本来管理すべきハザードが不明確になってしまいます。
今回のセミナーは、このハザード分析の実践力の修得するためにモデルケースを使用したケーススタディ(実習)を中心とした内容を企画しました。HACCPシステムの構築からISO22000、FSSC22000などの食品安全マネジメントシステムの導入を検討されている方に最適なプログラムです。 皆様のご参加をお待ちしております。
2017年8月22日(火):東京会場※会場が変更になりました
(NOF新宿南口ビル4F/JR新宿南口 徒歩3分、都営新宿線/都営大江戸線/京王新線 新宿駅A1出口 徒歩1分)
2017年8月24日(金):大阪会場
(JEC日本研修センター 江坂/地下鉄御堂筋線 江坂駅 徒歩1分)
10:00~17:00
会費:¥10,000-
時間 | 内容 | 講師 | |
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1 | 10:00~10:30 | 危害原因物質について | 津田 訓範 |
2 |
10:30~11:00 |
HACCP7原則・コーデックス12ステップの理解 | |
3 | 11:00~12:00 | ハザード分析方法(カナダFSEP10フォーム中心に) | |
4 | 13:00~16:00 (実習) |
危害分析とCCPの決定及びHACCPプランの運用 | |
16:15~17:00 | HACCPプランの運用 |
食品中に含まれる人体に健康被害をもたらすもの、これがHACCPで管理すべき危害原因物質(ハザード)です。危害原因物質は生物的危害、物理的危害、化学的危害に区別されます。
このセッションでは、各ハザードについて事例を含め説明します。
HACCPシステムの構築はコーデックス12ステップにそって正しい方法で検討していきます。ハザード分析を実施するためにはハザード分析の前提となる情報を入手し確認する必要があります。この情報とは製品特性、製品の意図する用途、使用される原材料、そして製造工程を示したフローダイヤグラムです。そして、これらの情報が正しいか、現場で確認をしなければなりません(コーデックスガイドライン、ステップ1~5)。
このセッションでは、PRPとHACCPシステムの関係、ハザード分析の前提条件となる内容について説明いたします。そして、ハザード分析の手順となるコーデックスのガイドラインで示された12ステップについて理解を深めます。
ハザード分析はHACCPシステム構築で重要な行程です。このハザード分析はフローダイヤグラムに沿って生物学的、化学的、物理的危害に分類し、潜在的なハザードを含め全てを列挙し、そのハザードを制御する方法を明確にする作業です。
カナダFSEPの10フォームをベースに、ISO22000の要求事項も含め、ハザード分析方法について解説します。
このセッションはモデルケースを用い、実習によりハザード分析の実践的な実施方法を習得します。
ハザード分析後、管理手段の決定を行います。管理方法の決定と評価は人に対する健康への重篤性、重大性及び発生頻度を確認する必要があります。そしてハザードの軽減もしくは除去となる工程はCCP(ISO22000の場合は、CCP、O-PRPに分類)として決定されます。
CCPに設定された工程については許容限界、モニタリング方法、是正措置方法、検証方法、記録保管方法を検討し、HACCPプランを完成させます。運用のための検証プランの考え方まで説明いたします。
・原材料特性表(原材料リスト)、製品特性表、フローダイヤグラム、ハザード分析シートフォーマットはご用意いたします。
(注) 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。