第213回EQMセミナー 『個人衛生と毛髪管理』

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EQMセミナー情報EQM Seminar Information

医薬品・医療機器・再生医療等製品・医薬部外品・化粧品工場対象

第213回EQMセミナー
『個人衛生と毛髪管理』
  クリーンルーム内での最大の汚染源は“人”であり、人体には、様々な塵埃、皮膚落屑、微生物などが付着しています。製造エリア内においては、それら人体由来の汚染物を“持ち込まない”、“発生させない”、“堆積させない”、“排除する”ために、従事者の衛生管理が不可欠です。
  医薬品GMPでは、製造エリア内における衛生管理や従業員の更衣、手洗い方法、毛髪管理の手順を衛生管理基準書として規定し、各製造所で作成することが要求されており、医療機器製造においても、QMS省令により作業環境や職員の衛生に関する規定が求められています。また化粧品産業においてもISO22716(化粧品GMP)が規定され、衛生管理プログラムの設定が要求されています。このように個人衛生管理は、清浄度の管理が要求される全ての製造現場において必須要件となっていると言えます。
  今回のセミナーでは、個人衛生、5Sに焦点を当て、位置づけと管理必要項目、クリーンルーム内での具体的な手指衛生管理、更衣の管理方法、エリア内の行動規範などを解説いたします。また生体由来異物対策として重要な毛髪管理についても要点を解説します。

  GMP対象区域や清潔管理エリアにおける個人衛生の基礎知識を習得したい方、またこれらを社内で指導する立場の方々にも有益なセミナーです。ぜひご参加下さい。

2018年10月9日(火):東京会場
(本社常設セミナールーム/JR線他 新宿駅南口徒歩15分、京王新線 初台駅 徒歩10分)
2018年10月12日(金):大阪会場
(JEC日本研修センター 江坂/大阪メトロ 御堂筋線 江坂駅 徒歩1分)

13:00~17:00
会費:¥15,000-

EQM セミナー スケジュールEQM Seminar Schedule

  時間 内容 講師
1 13:00~14:00 5Sと個人衛生 伊藤 壽康
2 14:10~15:40 クリーンルームの更衣手順と手指衛生管理 中村    澄
3 15:50~17:00 毛髪管理プログラムの作成と運用事例 伊藤 壽康

講演要旨Abstract Of Lecture

1)5Sと個人衛生

  5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)は衛生管理の基礎であり、製造に関わる全ての従事者は十分な理解が必要です。また、清浄度管理が要求される医薬品、医療機器、化粧品の製造環境において“人”が最大の汚染源であり、徹底した個人衛生管理が求められます。ここでは、5Sおよび個人衛生の基本的な要件について基礎から解説します。

2)クリーンルームの更衣手順と手指衛生管理

  更衣室は汚染の集中するエリアの1つです。無塵衣の着衣・脱衣に関しては自身からの汚染を最小限にとどめ、外部や人体由来の汚染を引き込まないように配慮した更衣方法が求められます。また、手指は個人衛生要素において最も汚染を蓄積・拡散させる可能性がある部位です。手洗い方法は慣例方法が多く、適切な動作により行われていない事が多々あります。
  ここでは、クリーンルームにおける基本的な更衣手順、無塵衣の着脱方法、実際の手洗いの手順、その他必要な資材などについて事例を含めた解説とO-JT形式による確認を行います。

3)毛髪管理プログラムの作成と運用事例

  毛髪管理の最大の目的は、生体由来異物として製品に混入することを防ぐことにあると考えます。毛髪混入クレームを減少させることを困難にしている最大の要因は、設備に投資すれば解決できる性質の問題ではなく、製造に人が関わることによって混入事故が生じるということにあります。つまり、毛髪混入には従業員の方の意識レベルが深く関与しており、従業員教育を徹底すること、管理手順が教育によって運用維持されているかを定期的に評価することが重要です。付着毛髪や落下毛髪の調査データも踏まえ、毛髪管理の基礎と要点について解説します。


注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。