食品工場・食品流通業対象
食品工場では、充填・包装ラインなど高い清浄度が要求される様々な工程で、HEPAフィルターなどで空調管理されたクリーンルームやクリーンブースなどが用いられます。それら高度清浄区域で、常に清浄な空気環境を維持するには、徹底した施設管理が重要となります。
また、高度清浄区域で行われる「環境モニタリング」は、設備の状態を監視し予防保全をはかるために不可欠です。食品工場では、空気浄化設備に対する負荷が高く、一方で様々な制約もあり、適切かつ効率的な管理手法を選択し実行することが求められます。
本セミナーでは、クリーンルームの仕組みや各種規格等の基礎知識の習得をはじめ、空調設備等の運用管理と環境モニタリング手法とその評価方法について、具体的な実例を交えて解説いたします。
2019年9月10日(火):東京会場
(本社セミナールーム/JR新宿駅南口徒歩15分、京王線初台駅徒歩10分)
2019年9月13日(金):大阪会場
(JEC日本研修センター 江坂/大阪メトロ 御堂筋線 江坂駅 徒歩1分)
13:00~17:00
会費:¥8,000-
時間 | 内容 | 講師 | |
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1 | 13:00~14:10 | クリーンルームの基礎 | 中村 澄(東京) 宮地 一成(大阪) |
2 | 14:20~15:30 |
空調設備の基礎と運用管理 |
島田 秀信 |
3 | 15:40~16:50 |
環境モニタリングの設計 |
中村 澄(東京) 宮地 一成(大阪) |
4 | 16:50~17:00 |
質疑応答 |
クリーンルームとは、“コンタミネーションコントロールが行われている限られた空間であって、空気中における浮遊微粒子、浮遊微生物が限定された清浄度レベル以下に管理され、その空間に供給される材料、薬品、水などについても要求される清浄度が保持され、必要に応じて温度、湿度、圧力などの環境条件についても管理が行われている空間”と定義されています(JIS Z 8122)。
ここでは、クリーンルームの基礎知識の習得を主体として、特性と各種規格、汚染要因、清浄度維持のための管理方法の概要について解説いたします
食品工場では、異物混入防止・日持ち延長等、様々な目的でクリーンルームの利用が広がっていますが、一方で高湿度・内部発塵等の負荷が高いといった特性があります。クリーンルームを適正な状態に維持するためには、クリーンルームの仕組みを理解し、現場特性に応じた施設・設備の運用管理システムを構築することが欠かせません。求められる環境特性に応じた空調設備の導入および適切な運用管理は、製品品質の維持・向上に加え、エネルギー費用および管理費用の低減にもつながります。工程や設備特性に対応した運用管理について、クリーンルームにおける汚染事例・改善対策例などを含め、紹介します。
環境モニタリングは、製品の製造環境における清浄度を維持することを目的としています。単に微生物数、微粒子数のモニタリングだけではなく、製品/工程や施設設備特性に応じて、メンテナンスや清浄化と消毒プログラムの適切性を継続的に評価するため、リスクマネジメントに基づくアプローチが必要となります。
本セッションでは、第17改正日本薬局方の関連項目も含め一般的な環境モニタリング手法および製品・施設特性に応じた環境モニタリングの設計について解説します。
注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。