第229回EQMセミナー『食物アレルゲンコントロールⓇプログラム』―食品工場における食物アレルゲンコントロールを行うための考え方について―

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EQMセミナー情報EQM Seminar Information

食品工場・食品流通業対象

第229回EQMセミナー
食物アレルゲンコントロールプログラム
―食品工場における食物アレルゲンコントロールを行うための考え方について―
  消費者庁は、2019年7月5日に第56回消費者委員会食品表示部会を開催しました。この中で、これまでの調査報告及び平成30年度の調査報告書を踏まえ、アレルギー物質を含む食品の表示について、「くるみ」を特定原材料に、「アーモンド」を特定原材料に準ずるものとして追加検討を始めました。また、厚生労働省は、2018年6月13日に「食品衛生法等の一部を改正する法律」を公布し、HACCPに沿った衛生管理の制度化も進めており、食物アレルゲンのハザードとしての重要性はますます高まっているといえます。

  食品工場では原材料、製造工程から流通に至るまで食物アレルゲン混入の可能性についてハザード分析を行い、管理方法を決定し、適切な食物アレルゲンコントロールプログラムを運用することが必要です。そしてこれは、食品表示の信用性を更に高めることにつながります。

  シーアンドエス株式会社は、多くの食品取り扱い施設において食物アレルゲンコントロールの導入や管理に携わっており、豊富な経験に基づいて解説します。食品工場の食物アレルゲンコントロールプログラムの導入と運用、食物アレルゲン教育の場としてご活用いただければと思います。皆様のご参加をお待ちしております。

2019年11月20日(水):東京会場※会場が変更になりました
(NMF新宿南口ビル4F/JR新宿南口 徒歩3分、都営新宿線/都営大江戸線/京王新線 新宿駅A1出口 徒歩1分)
2019年11月21日(木):大阪会場
(JEC日本研修センター 江坂/大阪メトロ 御堂筋線 江坂駅 徒歩1分)

13:00~17:00
会費:¥8,000-

EQMセミナー スケジュールEQM Seminar Schedule

  時間 内容 講師
1 13:00~13:30 食物アレルゲンの課題と食品安全における位置付け 津田 訓範
2 13:30~16:15 2.1食物アレルゲンのハザード分析の考え方
2.2食物アレルゲンコントロールプログラム
  ①原材料の管理(供給者の管理と点検)
  ②製造施設の管理
  ③製造工程の管理(原材料保管、生産順など)
  ④食物アレルゲンの除去洗浄
  ⑤動線管理(食物アレルゲンマップ)
  ⑥従業員の教育、訓練
  ⑦食物アレルゲン監査
3 16:15~17:00 食物アレルゲン管理における対策事例 中村    澄

講演要旨Abstract Of Lecture

1)食物アレルゲンの課題と食品安全における位置付け

   食物アレルギー表示制度は、アレルギー患者が食品表示を見て食物アレルゲンを避けることにより、事前に健康被害を回避するのが目的です。このため食品取り扱い施設に対して求められるものは、加工食品に食物アレルゲンが混入しない仕組み作りと食物アレルギーに関する正しい知識です。
  このセッションでは最新の食物アレルゲンに関する情報、患者の立場、食品工場の立場から食物アレルギー管理の重要性を考えます。

2.1)食物アレルゲンのハザード分析の考え方

  HACCPシステムを確立するためにはハザード分析を行い、予測されるハザードを明確にする必要があります。このセッションではリスクマネジメントの考え方に沿って、食物アレルゲンのハザード分析の方法について解説します。

2.2)食物アレルゲンコントロールプログラム

  食物アレルゲンコントロールプログラムの導入は原材料の確認から始まります。原材料の保管、製造工程管理、洗浄方法など工場で管理できる管理項目について文書化を行い、教育によって管理方法の運用と定着を図ります。さらに定期的な検証によってプログラムの運用状況を監視し改善できる体制を整えることが大切です。
  弊社では食物アレルゲンコントロールプログラムを7項目に整理し管理方法を設定し、実践しておりますが、このセッションではこれらの7項目について実例を含め詳細に解説します。

3)食物アレルゲン管理における対策事例

  食物アレルゲン管理においては、製品特性と工場の特徴を考慮し実行可能な食物アレルゲン管理方法を導入する必要があります。このセッションでは、食物アレルゲン管理を導入する際の専用化やカラーコントロール、作業動線管理、洗浄作業と有効性評価について対策事例を中心に解説いたします。


(注) 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。