製造/品質管理/品質保証部門 微生物関連担当者様対象
クリーンルームは「塵埃と微生物」を管理下に置く事が要求される空間です。環境中の微生物汚染は様々な要素により発生しますが、通常の微生物モニタリングにおいてその傾向を掴み、対策することは困難です。そこで微生物管理担当者は、微生物の基礎知識を十分に理解した上で考察を行い、管理下に置く仕組みを回し続ける推進者であることが望まれます。
本セミナーは微生物に関連する職務担当者に要求される力量を明らかにして、微生物の基礎的項目、クリーンルーム内における微生物汚染要素、微生物モニタリングからの様々な考察方法を学び、環境微生物管理を進める上での基礎技術を習得するコースになります。
微生物管理担当者への力量強化、環境微生物管理を進めるうえでの基礎としてご利用ください。
2013年6月27日(木):大阪会場
(千里ライフサイエンスセンター/北大阪急行 千里中央駅)
13:00~17:00
会費:¥20,000-
時間 | 内容 | 講師 | |
---|---|---|---|
1 | 13:00~ | 微生物の基礎知識 | 小山 和博 |
2 | GMPエリアにおける微生物汚染の要素 | ||
3 | ~17:00 | 微生物管理・考察のための基礎技術 3-1. 微生物モニタリングの基礎 3-2. 微生物分類/同定技術 3-3. 傾向分析手法実例 |
微生物と人類の関わりの歴史は長く、有用利用から感染症などの疾病まで我々の生活と密接に関わりを持ちます。一方、微生物は目視において確認する事が困難であるため、その生態や制御方法が知られるようなったのは近年であると言えます。
本セッションでは微生物の基礎知識として、その歴史、生態、分類、種類などを解説します。微生物の位置付けを再確認することで、微生物管理の基礎的部分の理解を深めます。
クリーンルームは「塵埃と微生物」が管理下におかれる環境ですが、微生物汚染の発生・蓄積は避けられません。本セッションでは、GMPエリアにおいて微生物汚染が持ち込まれ、定着、拡散する可能性がある要素、環境面における注意点についてまとめます。
-1. 微生物モニタリングの基礎
微生物は通常視認することが難しく「培地」と「培養」を組み合わせたモニタリングにより検出されます。環境モニタリング時は測定者や測定条件に由来する汚染要素に影響される場合があるため注意点を認識した適切な動作が必要です。本セッションでは環境微生物モニタリング実施方法と技術的注意点について説明します。
-2. 微生物分類/同定技術
検出された微生物は「数」として捉える事が一般的ですが、エリア内の傾向や管理状況へのフィードバックには不十分です。更なる考察を進めるためには分類/同定試験を実施、情報を引き出さなければなりません。一般的施設設備で実施可能な表現型に絞り、微生物を分類/同定するための試験技術について説明します。
-3. 傾向分析手法実例
分類/同定試験により引き出された情報はクリーンルームにおける微生物管理を目的として傾向分析を掛けることが有用です。環境バイオバーデンなど詳細な微生物モニタリング設定時、定期微生物モニタリングデータなどの積算情報の考察事例を説明します。
注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。