食品工場・食品流通業対象
厚生労働省は、2020年を目処に全食品事業者を対象としたHACCPによる衛生管理の制度化に向けた準備を進めております。HACCPはハザード分析を実施し、食品のハザードを軽減または取り除く工程をCCP(O-PRP)として設定し、その管理に集中します。しかし、最も重要なのは、原材料・製造機械・製造環境・人を含む施設全体の衛生管理を行うPRP(一般的衛生管理プログラム)の確立です。このPRPを理解して整備しないとCCPの管理に集中できなくなり、かえってHACCPシステムの効率的な運用ができなくなります。カナダの食品安全強化プログラム(FSEP)ではPRPを「安全な食品を製造するのに適した製造環境条件を達成するための必要条件」と定義しています。
今回は、食品工場のPRPについて特に重要となる、施設管理、原材料管理、清掃・洗浄、有害生物の管理、個人衛生を中心にPRPの確立に向けた実践的なセミナーを企画いたしました。既にHACCPを導入されている企業ではその見直しや強化のために、またHACCPをこれから構築される企業ではPRPを理解し整備していくために、最適なプログラムと内容をご用意いたしました。
【今回のセミナーの特徴】
2018年6月13日(水):東京会場
(本社常設セミナールーム/JR線他 新宿駅 徒歩20分、京王新線 初台駅 徒歩10分)
2018年6月15日(金):大阪会場
(JEC日本研修センター 江坂/大阪メトロ 御堂筋線 江坂駅 徒歩1分)
10:00~17:00
会費:¥10,000-
時間 | 内容 | 講師 | |
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1 | 10:00~10:30 | 1.HACCPとPRPの関係の理解 | 辰口 誠(東京) 津田 訓範(大阪) |
2 | 10:30~17:00 | 2.PRPの確立と運用 | |
2-① | 10:30~11:15 | 施設・設備の構造、配置及びユーティリティの管理 | 島田 秀信(東京) 中川 禎(大阪) |
2-② | 11:15~12:00 | 原材料管理、受け入れ・保管と物流管理 | 津田 訓範 |
2-③ | 13:00~14:15 | 洗浄・清掃プログラム(SSOP) | 中村 澄(東京) 中川 禎(大阪) |
2-④ | 14:15~15:30 | 生体由来異物管理プログラム | 山本 充(東京) 木村 俊彦(大阪) |
2-⑤ | 15:45~16:30 | 個人衛生と教育プログラム | 國定 勝博(東京) 宮地 一成(大阪) |
2-⑥ | 16:30~17:00 | リコールプランと食品防御 | 津田 訓範 |
HACCPシステムを構築するには一般衛生的管理プログラム(PRP)を確実に運用しなければならない。HACCPシステムとPRPの関係について説明する。
①施設・設備の構造、配置及びユーティリティの管理
PRPの主として構造・設備や機能の側面からの要求項目であるが、単にハード(施設・設備の整備)ありきではなく、実際の運用や清浄化作業、メンテナンス等の実施を考慮した上で、製品汚染のリスクを最小にするための管理システムの確立について説明する。
②原材料管理、受け入れ・保管と物流管理
原材料は供給者の評価から始め、納品する全ての原材料の品質を確認しなければならない。原材料管理の仕組みについて解説する。
③洗浄・清掃プログラム(SSOP)
清掃・洗浄及び殺菌・消毒の基礎と清掃プログラムの構築、有効性モニタリングの考え方について解説する。
④生体由来異物管理プログラム
昆虫や鼠族管理に関わるPRPの要求項目を中心に、有害生物の防除について具体例を含めて解説する。
⑤個人衛生と教育プログラム
要員からの汚染を防止するために、衛生設備、更衣、健康管理、行動を確実にすること、すなわち個人衛生の必要性と位置づけ、具体的な管理手段について解説する。
⑥リコールプランと食品防御
リコールチームの編成から安全宣言までの方法を説明する。また、食品防御は、PAS96の内容にも触れ理解を深める。
注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。