食品工場・食品流通業対象
2018年6月13日に食品衛生法等の一部を改正する法律が公布されました。この中にHACCP に沿った衛生管理の制度化が含まれています。HACCPはハザード分析を実施し、食品のハザードを軽減または取り除く工程をCCPやO-PRPとして設定し、その管理に集中します。しかし、最も重要なのは、原材料・製造機械・製造環境・人を含む施設全体の衛生管理を行うPRP(一般的衛生管理プログラム)の確立です。このPRPを理解して整備しないとCCPの管理に集中できなくなり、かえってHACCPシステムの効率的な運用ができなくなります。カナダの食品安全強化プログラム(FSEP)ではPRPを「安全な食品を製造するのに適した製造環境条件を達成するための必要条件」と定義しています。
今回は、食品工場のPRPについて特に重要となる、施設管理、原材料管理、清掃・洗浄、有害生物の管理、個人衛生を中心にPRPの確立に向けた実践的なセミナーを企画いたしました。すでにHACCPを導入されている企業ではその見直しや強化のために、またHACCPをこれから構築される企業ではPRPを理解し整備していくために、最適なプログラムと内容をご用意いたしました。
【今回のセミナーの特徴】
①PRP項目や管理方法の理解、衛生管理の基本の理解が進みます(ISO22000、FSSC22000対応)
②PRPの手順書など、即現場で利用できるフォーマット例を紹介いたします。
③現場でのPRP確立のための情報提供、教育資料として利用できます。
④弊社EQMセミナー221回「食品工場におけるHACCPシステムの確立」と合わせて受講いただきますと、
HACCPシステムの全体像が習得できます。
2019年5月22日(水):東京会場
(本社セミナールーム/JR新宿駅南口徒歩15分、京王線初台駅徒歩10分)
2019年5月9日(木):大阪会場
(JEC日本研修センター 江坂/大阪メトロ 御堂筋線 江坂駅 徒歩1分)
10:00~17:00
会費:¥15,000-
時間 | 内容 | 講師 | |
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1 | 10:00~10:30 | HACCPとPRPの関係の理解と確立・運用 | 中村 澄(東京) 中川 禎(大阪) |
2 | 10:30~11:15 | 施設・設備の構造、配置及びユーティリティとその管理 | 島田 秀信(東京) 中川 禎(大阪) |
3 | 11:15~12:00 | 原材料管理、受入れ・保管と物流管理 | 辰口 誠(東京) 津田 訓範(大阪) |
4 | 13:00~14:15 | 清掃・洗浄プログラム(SSOP)の構築 | 中村 澄(東京) 中川 禎(大阪) |
5 | 14:15~15:30 | 生体由来異物管理プログラム | 山本 充(東京) 木村 俊彦(大阪) |
6 | 15:45~16:30 | 個人衛生と教育プログラム | 國定 勝博(東京) 宮地 一成(大阪) |
7 | 16:30~17:00 | リコールプランと食品防御 | 辰口 誠(東京) 津田 訓範(大阪) |
HACCPシステムを構築するには一般的衛生管理プログラム(PRP)を確実に運用しなければならない。HACCPシステムとPRPの関係について説明する。
PRPの主として構造・設備や機能の側面からの要求項目であるが、単にハード(施設・設備の整備)ありきではなく、実際の運用や清浄化作業、メンテナンス等の実施を考慮した上で、製品汚染のリスクを最小にするための管理システムの確立について説明する。
原材料は供給者の評価から始め、納品する全ての原材料の品質を確認しなければならない。原材料管理の仕組みについて解説する。
清掃・洗浄及び殺菌・消毒の基礎とプログラムの構築、有効性モニタリングの考え方について解説する。
昆虫や鼠族管理に関わるPRPの要求項目を中心に、有害生物の防除について具体例を含めて解説する。
要員からの汚染を防止するために、衛生設備、更衣、健康管理、行動を確実にすること、すなわち個人衛生の必要性と位置づけ、具体的な管理手段について解説する。
食品衛生法改正に伴い、食品のリコール情報の報告制度が創設され、消費者への情報提供が行われる。リスク管理として、リコールプランと食品防御ついて理解を深める。
注* 当社と同業種、コンサルタント・個人の方のご参加はお断りしておりますので、予めご了承ください。