【環境品質マネジメント】私たちは、環境管理技術を提供し、健全・安全な食品・医薬品づくりと安全な医療環境づくりに貢献します。
毛髪管理プログラム
背景と課題Background And Issues
毛髪は、人体に由来する生体由来物であり、製品に混入を起こした場合は、消費者が不快感をいだき不衛生な管理下で製造されたと疑われます。この点からも毛髪管理は工場において重要な管理項目といえます。
更衣室や前室などで落下した毛髪は、靴などに付着し製造室まで持ちこまれることがあります。また、無塵衣の中で脱落した毛髪が作業中に落下することもあります。クリーンルーム内では毛髪は少なく1㎝以下の体毛が落下していることがあります。毛髪は製品周辺または製品そのものに付着し異物混入クレームを引き起こす可能性がありますが、特徴としては他の異物とは異なり、その大部分が製造に携わる作業者に由来するものであるという点です。
毛髪管理プログラムの特徴の特徴Features Of The Program
毛髪管理の困難な点は、ハード面の対策だけでは効果的な改善が望めないことにあります。製造環境中に異物として毛髪が存在する以上、毛髪除去の器具や除去装置を導入しても混入の可能性は否定できず、費用対効果は低くなりがちです。また、ソフト面の対策を実施していても季節的な変化や意識レベルでの変化により効果の振幅が激しいという特徴もあります。このように、毛髪管理は個々の作業者の意識に大きく影響を受けるという特徴があります。したがって、どのような対策を実施するにしても、単発で終わるような内容では、十分な効果は得られません。毛髪管理は工場従業員の衛生意識と管理状態のレベルアップ、またそれを維持する仕組みを構築することによって行うべきであるといえます。
C&Sでは、現状の調査から毛髪管理の標準化と、繰り返し教育を実施するプログラムをご提案いたします。
毛髪管理プログラムのポイントPoints Of The Program
1）現状の毛髪の管理状況の診断(毛髪管理診断)
・作業者の付着毛髪調査
・落下毛髪調査
・清掃状況の評価
・作業者へのヒアリング調査による衛生意識の把握
2）毛髪管理・個人衛生に関する従業員教育の実施
・毛髪管理診断の結果で確認された問題点を中心として、毛髪管理の重要性や基本知識を織り交ぜて、従業員に対する衛生教育を行い、毛髪管理意識の喚起・向上と統一を図ります。
3）毛髪管理に関する従業員の行動規範の標準化
・毛髪管理診断で確認された問題点を基礎として、毛髪管理に関する従業員の行動規範を標準化します。
・標準化した手順の定着、検証、監査、プログラムの提供
4）清掃の実施方法の評価と実施手順の標準化
・清掃の実施方法と整合性の評価清掃方法の標準化をいたします。
・標準化した手順の定着、検証、監査、プログラムの提供
5）繰り返し教育
・毛髪管理は個人個人の意識が大切です。短時間の繰り返し教育を実施することが効果的です。
商品構成
- 毛髪管理診断
- 毛髪管理手順書の作成
- 毛髪モニタリング
- 個人衛生教育