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食品工場の安全・品質管理

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ポジティブリスト制度に対応した防虫管理−洗浄による管理を中心として

食品と開発,健康産業新聞,
VOL.42.No.5,p.13~17,(2007)


  わが国において2006年5月29日、食品中に残留する農薬等に関して「ポジティブリスト制度」が導入されました。この背景には子どもたちの生命環境を安全に守り、健康を保証しようという世界的な動きがあります。
  もともと農薬は農作物の収量を上げるために昆虫類防除を目的として開発されたが、レイチェル・カーソンにより「食物連鎖を通した農薬の生物濃縮によって,生態系における高次の消費者がより大きな被害を被る」という問題が認知され、ロバート・バン・デン・ボッシュにより農薬に偏重した防除は効果に乏しく天敵の利用など総合的な防除の確立が必要であることが提示されました。
  近年では、シーア・コルボーンらがダイオキシン、PCB、DDTなどの化学物質が生物の性分化や生殖機能の発達を調整するホルモンをかく乱することにより、我々の次世代以降にも大きな影響を及ぼす危険性について言及しています。
  これらの問題提起を受けて世界的に次世代の環境保健を守ることの重要性が認識されるようになり、1992年の「地球サミット」における「リオ宣言」、1997年にアメリカのマイアミで開催されたG 8環境大臣会合において、「マイアミ宣言」(「子供の環境保健に関する8ヶ国の環境リーダーの宣言書」)が宣言されました。
  工場で使用する防疫用殺虫剤も同様の成分のものが多く、食品工場での殺虫剤の使用が必要か、防除で効果の高い対策は何かなどを述べています。HACCPでは殺虫剤はケミカルハザードであるが、昆虫は危害原因物質には挙げられていません。今一度、殺虫剤などの化学物質の使用を見直されてみてはいかがでしょうか。下記の内容が述べられています。

1.   欧米における最近の動向
2.   ポジディブリスト制度の導入と工場で使用される防疫用殺虫剤
2-1 残留農薬等のポジティブリスト制度の概要
2-2 ポジティブリスト制度における加工食品の位置付け
2-3 農場と工場における殺虫剤の使用と安全性の確保
3.   カナダにおける食品工場の殺虫剤の管理
4.   日本の食品工場の防虫管理の現状
5.   洗浄の目的
5-1 内部発生昆虫の管理
5-2 昆虫防除に有効な洗浄方法
5-3 昆虫防除としての洗浄の基本工程


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